2017年06月07日

木工家ウィークNAGOYA・2017


4月のイベントの後、そのフォローと今まで作ったものの見直しなど
をしているうちにアッという間にひと月以上経ってしまいましたが、
久しぶりに、木工関係の展示会に行ってきました。

木工家ウィークNAGOYA・2017

この展示会は、毎年名古屋で行われているもので、
40人ほどの作家が出展されており、木工に関連する講演会も
合わせて開催されています。

私も2014年に出展させてもらったのですが、名古屋ということで
出展料の他、宿泊費、交通費など結構費用がかかるため、
その後は日帰りで見学をさせてもらっています。

去年は木工芸家の須田賢司さんの講演に合わせて行きましたが、
今年は専門校の友人に誘われて
「木工家がつくる椅子展〜折り畳み・スタッキング〜」の
ギャラリートークを聴いてきました。

DSCN05572.jpg

これは武蔵野美大名誉教授の島崎先生が講師で、
20名ぐらいの作家が自分の作品のプレゼンテーションを行い、
先生が各作品についてコメントするというなかなか興味深い催しです。

今年の課題は、表題のとおり「折り畳み・スタッキング」可能な椅子の
作製でした。
椅子を設計する場合、座りごごちと強度を確保した上でのオリジナリティのある
デザインが要求されますが、「折り畳み・スタッキング」を可能するためには
さらに構造の工夫が必要で、かなり難易度が上がります。

今回出展された椅子には、よくこんなことを考えられるなと思わせるような発想と
完成度の高いものがいくつもあり、作家の苦労がしのばれるとともに、
その発想の柔軟性に感心させられ、3時間のプレゼンとコメントが短く感じられました。

島崎先生のコメントによれば、オリジナルな椅子を完成させるのは大変なことで
過去の名作といわれるものは何回も試作を繰り返し、数年間かけて最終形に
たどり着いているとのことでした。

私もそういうものだろうと感じていたので、なりゆきでその場限りのものを
作るぐらいならすでに定評のあるものを購入した方がよいと思っていました。

来年もこの催しは開かれる予定ですが、今回課題が明確になった作品も多いことから
来年も同じテーマでの開催になります。

来年も見に来れば、課題解決のための作り手の発想を知ることができて
さらに興味深いことでしょう。









posted by カビイ at 14:57 | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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