2017年10月28日

ティッシュペーパーボックスの作製方法(番外編)


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今さらですが、ティッシュペーパーボックスの作り方を
人への説明と備忘録的な意味でまとめておきたいと思います。

と言っても木ではなく、布を貼る枠の部分ですが。

この部分はいわゆるカルトナージュの手法で作るもので
カルトナージュを習っていた妻から習ってやっています。

まず、フレームを作ります。

通常のカルトナージュには2mmの厚紙を芯に使いますが、
私はMDF(Medium Density Fiberboard)という
成型板(ファイバー ボード)の一種を使います。

MDFなら丸鋸の刃できれいに正確に切れるので数を作るのには
持ってこいなのです。

ホームセンターで900×600×2.5mmの板を買ってきます。
(何故か、2.5mm厚はコーナンにしか置いていません)

この一枚から257×60mmと131×60mmを1セットとして
7セット分の材料を切り出します。

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これらを角を直角に固定して木工用ボンドで接着します。

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さらに補強の紙をのりで角の裏表に貼ってフレームの完成です。

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次に布貼りの工程に進みます。

布の接着には木工用ボンドとデンプン糊を混ぜたものを使います。
布は折り返しの部分を含めて814×90oに切り出します。

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貼り始めは角の部分を15mm程度またぐように、又、左右均等に
はみ出すように貼ります。

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またいだ部分を固定したらフレームの隣り合う辺に糊を塗り、布を均等に
貼り付け、洗濯バサミで押さえます。
写真では板を載せて全面に力が加わるようにしています。

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同様にして3辺を貼り終えたら、最後の辺は端を約15mm折り返して
端が角にピッタリ合うように貼ります。

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これで外側の部分が貼り終わりました。

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次に、はみ出した部分を内側に織り込んで貼ります。
角の内側を貼る時には、布の重なりの多い部分を切り取って
やらないと角の部分を厚くなってしまい、本体の溝に入れ難く
なってしまいます。

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これで内側の全面を貼り終わりました。

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最後に、切っても切断面のほつれが少ない製本クロスを内側に貼ります。
これはフレームの内側の見映えを良くするためのものです。
下記のショップで購入しています。


製本クロスの切出しのサイズは長辺が270×50mm、
短辺が128×50mmです。

クロスは長辺を長くして、短辺側に10mm程度かぶさるように
しています。

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次に短辺側にもクロスを貼りますが、このとき長辺側と高さ方向を
ピッタリ合わせると見た目がキレイです。

これで枠の完成しました。

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最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。


posted by カビイ at 07:39| 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月20日

アロマオイルボトルスタンド作製2


アロマオイルボトルスタンド作製の続きです。

加工は大きく分けて二つ。

ボトルを入れる穴開けと、底面の形状加工です。

直径27mmいう比較的大きな穴を開けるので、ドリルではな
くフォスナービットを呼ばれる先端工具を使います。

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これが予想外に苦労しました。
意外に抵抗が大きく、押し付け過ぎるとすぐに回転が止まってしまいます。

使い古しのビットでかなり頑張りましたが、途中で新品に交換。
わ〜! サクサク切れると感動したのも束の間、10個も開けると
明らかに切れ味が鈍ってきました。

結局、回転が止まらないようにだましだまし切り込むしかありません。

モーターへの負荷がかなり大きいので焼き切れるのではないかと心配になり、
上の写真の奥に見えるようにサーキュレーターでモーターを直撃して、
モーターを冷やしながらなんとか全部の穴を開け終えました。

しかし、抵抗が大きいせいか穴の壁面の焦げがひどく、目立たないように研磨するのも
手間がかかってしまいました。

穴の加工の後は、裏面の加工に進みます。

これは4隅の四本脚にするような感じに中を削り取ってしまうのですが、
昇降盤とトリマーで加工します。

昇降盤で長手方向を曲面に削り取った後、
下の写真のようにテンプレートに沿ってトリマーのビットを走らせ、
短手方向も削り取ってしまいます。

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残念ながらトリマーのビットは、中心まで届くほど長くないので、
中心部は別なやり方で削りきれいな曲面にします。

ちょっとわかり難かった思いますが、以上のような加工をした後、
各面を滑らかに仕上げます。
最後に全ての辺と穴の周囲の面取りを行い(写真ではわかり難いですが)、
塗装するとでき上がりです。

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ほぼ柾目の板だったので、あまり迫力はありませんが
上品に仕上がったのではないかと思います。






posted by カビイ at 17:36 | TrackBack(0) | 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月17日

アロマオイルボトルスタンド作製


アロマオイルボトルスタンドの注文をいただいて作っています。

これはこのブログを見た方から問合せをもらって
ご注文をいただいたものです。

一応ブログのおかげで、ごくたまにですがこのように全く面識のない方から
ご注文があることがあります。

こういうことがもっと増えてくれるとありがたいのですけどね〜

今回は32本用のスタンドをご注文いただいたのですが、
手持ちの機械の能力の都合上、幅が150mmを越えるものは作るのが難しいので
4行8列のパターンということにさせてもらいました。

このスタンドは厚みが45mm欲しいので、材料の選択肢はそんなにはないのですが、
ミズメにしました。
ミズメはカバ科のサクラに性質が似た木で、肌目が緻密で美しいです。

これが解体する前の板で、900mm×900mmと私にとってはかなり大きい。

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木の芯を含んでいるのでだいぶ割れがあり安かったのですが、
その分使えるところを切り出すのが結構面倒です。

バンドソーと手鋸を駆使し、こんな感じに解体しました。
(滅多に使わないのでジグソーも持っていないのです・・・)

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多分、プロはこんな時間効率の悪い木取りの仕方はやらないと思いますが、
使えるところを使い切ろうとしてこんな面倒な切り方をしてしまいました。

苦労したかいあって、下のボトルスタンドの材料の他、ティッシュボックス用の
材料も取れて、歩留まりは満足です。

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次回に続きます。

posted by カビイ at 22:40 | TrackBack(0) | 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする