2016年06月28日

ディスプレイボードの作製2


ディスプレイボードの作製の続きです。

まず、枠(額)を作り、その枠に合わせて中の板をほぼ最終寸法まで作った後、
細部の加工にかかります。

このボードでは1セットに1行×18列の板を4枚並べて4行×18列の72区画とし、
3セットで216区画必要です。

1セットに4行なので3セットで12行分、仕切りの桟をはめる溝の加工を
していきます。

IMG_1009.JPG

1区画の幅で等間隔に204本の溝を入れて、フックを刺す穴を216個開け、
幅方向の仕切りの桟を204本、4行の間を仕切る桟9本を準備しました。

と書くと簡単ですが、実際は時間のかかる作業で結構ウンザリします。

IMG_1012.JPG

桟を接着する前に仮に溝にはめてみてみます。

IMG_1015.JPG

桟の厚みは3mm狙い、溝の幅は丸鋸の刃の厚みで3mm弱ですが、
どちらも完璧に一緒ではないので、無理なくはまる組合せを選び、
必要な場合は桟を木殺し(押しつぶし)します。

接着して4枚を並べるとこのような感じになります。

IMG_1014.JPG

この加工のポイントは桟の間隔の絶対値ではなく、
4枚の板にはめた桟が一直線に並んでいることで、
見た目に気にならないレベルで上手くそろったので
ひとまず成功です。

こういう精度をだすためにはそれなりの工夫と注意が必要なんですが、
わかりやすく文章にするのはちょっと面倒なので今回は省略します。

これで1行のパーツが12枚できました。

この板を仕切り板を挟んで4枚接着しますが、その前に塗装をしておきます。

この中の板は、通常の額装で言えば絵にあたることになりますが、
仕切りの桟は板の表面から2〜3mm飛び出しています。

ですので、枠の内寸の中に仕切りの桟がギリギリ納まる寸法に
しなければなりません。
当たって突っ張っては困りますが、隙間が空きすぎてはブサイクです。
接着の手順としては板1枚と桟1本を接着し、さらにそれに板1枚を
接着します。
それを2組作り、それらとその間に桟を1本挟んだ状態で
枠にちょうど納まるように板の幅を削って調整します。

これが最後の接着の様子で、定規をあてながら板の反りみて、
締め方を調整しながら接着しています。

IMG_1022.JPG

こんなふうに、1セットあたり6回接着でやっと一体物の中身が
できあがりました。

この後、横方向の長い桟を塗装して穴にピンを接着、枠を塗装、
裏に抑えのトンボと吊り紐を付けたら完成です。




posted by カビイ at 22:29 | TrackBack(0) | 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月20日

ディスプレイボードの作製


ディスプレイボードの注文をいただいて作製しています。

下の写真がその試作品です。

IMG_0991.JPG

御注文主はタッセルの作家さんで写真のような50mmタッセルの色見本を
211個作ってディスプレイしたいとのことでお話をいただきました。
現在は一枚の白木の板に釘を打って使われています。

一度会って御要望を伺い、作ったのがこの試作品です。
最初の御希望は一枚板のイメージだったのですが、
サイズが900mm×900mmと巨大になるため私には作製が難しく、
900mm×300mmの3つに分けることを提案しました。
また、フックも釘では落ちやすいのでそれに代わるものを考えることに
なりました。

試作品はただの板ではつまらないので細棒で区画に分け、
フックも真鍮棒で自作しています。

フックの自作と区画に分けることで一枚の板に釘を打つよりも
相当コストアップになるのでどうかなと思ったのですが、
試作品を見ていただいてとても気に行っていただけたので
実物の作製に取りかかりました。

作る側としては自分の考えるベストのものを作りたいという思いが
ありますが、お客さんの要望や予算と合わないとそれもかなわないわけで、
今回はそれがかなって作る側としては良いものを作ろうという
モチベーションが上がります。

今回の作製では、枠は通常の額なので、中の板とフックの作製が
メインとなります。

まず、枠のサクラと中の板のトチを荒取りして放置しておきます。
これは大きな板を分割すると反りが生じるので反りの状態を見ながら
最終寸法まで徐々に加工進めるためです。

板を放置している間にフックを作ります。

まず4mmの真鍮棒を切断。

IMG_0997.JPGIMG_0999.JPG

溝を加工します。

IMG_1001.JPGIMG_1002.JPG


予備も含めて220本作りました。

IMG_1003.JPG

今回は数が多いので、加工方法をよく考えて治具を作り製作に臨みました。

効率のよい形状とその加工方法を思いつくまで、200本のフックを自作するのは
現実的ではないと思われたのですが、ボール盤と鉄やすりを使ったやり方で
上手くいくことがわかってフックの自作を決めました。

ひたすら加工マシーンと化して2日ほどかけて完成したのが上の写真です。

次回に続きます。




posted by カビイ at 23:28 | TrackBack(0) | 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月24日

裁縫箱の作製


作製過程をアップしていませんでしたが、
裁縫箱がほぼ完成に近づいてきました。

形は直方体の箱で、フタはいつものヒンジでの開閉式です。

今回は裁縫箱なので、2段になるように内部にトレイを収め、
さらにそのトレイに針山を収める部分を設けます。

針山を収める部分以外ができたので先に塗装します。

IMG_0983.JPG

針山の収納をどうするかは、結構悩んだ末、独立した箱にして
磁石でトレイに固定する方式に決めました。

で、まず、箱を作りました。

IMG_0984.JPG

正方形の枠を留めで作っていつものカンザシを入れ、
はめ込みの底板を接着。箱の底板とトレイに磁石を埋め込み、
トレイには皮を敷きます。

IMG_0985.JPG

磁石の牽引力も適当で、スマートに仕上がったように思います。

後は、塗装が仕上がれば完成です。
外装は3回塗りにします。

完成したものは、納品後にアップさせてもらいます。
posted by カビイ at 09:29 | TrackBack(0) | 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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