2015年12月16日

アクセサリボックス2の製作5

前回で引出しができたので、全体の表面を仕上げて、
ほぼ完成となりました。

しかし、まだ、ひとつ問題が残っていました。

元々、「持ち運びができるようにするための何かを!」
と要望を受けていたのですが、「何か」を決めあぐねて
いたんです。

いろいろ考えたのですが、左右に持ち手を付けるのは
結構重さがあるので強度の点で不安があるのと、
デザインの面でも不細工になりそうで気が進みませんでした。

それで本体の下に指が入るような脚を付けることにし、
注文していただいた方に了承いただきました。

で、脚ですが、脚にも色々パターンがあります。

最初は材料が少なくて済む独立した四本脚を作ってみましたが
なんか変です。

IMG_0968_NEW.jpg

脚が無いときには何も感じませんでしたが、脚があると側板の
下までのびた縦のラインが切りっぱなしのような不完全な印象を
与えるのか、かっこ悪いですね。

ということで、いわゆる「台輪」に方針を変更しました。

台輪を作るには本体の周囲以上の長さの材料がいるので、
避けたかったのですが、仕方がありません・・・
最初に準備した材料では足らないので別な板から新たに
必要な分を切り出します。

上から見るとこんな感じです。

IMG_0963.JPG

横正面と側面からでは、

IMG_0966.JPGIMG_0965.JPG

側面の深い切り欠きが指を入れる部分です。
指が入るのとあまり台輪が分厚くならないようにするのの
トレードオフで、残りはギリギリの薄さです。

これを本体にネジ止めします。

IMG_0975.JPG

本体の角と台輪の角がピッタリ合わないと不細工ですが、
上手くいきました。

これでようやく完成となりました。

DSC_0426_NEW.jpg


カエデの美しさ生かした上品な印象に仕上がったと思いますが、
どうでしょうか?
posted by カビイ at 23:49 | TrackBack(0) | 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月15日

アクセサリボックス2の製作4


今回は引出しの作製について書こうと思ったのですが、
途中の写真を撮っていませんでした。

なので、今回のテーマは引出しのツマミにします。

引出し本体の作り方は、教科書にも載っている一定の手順が
ありまして、それに従って作ります。

一言で言えば、少しきつめに作って微調整で本体との間に
適当な隙間を持たせるように仕上げていきます。
これは慎重にやるだけです。

引出しで一番重要なのはツマミと思っています。
(切り欠きや穴の場合もありますが)
ツマミがうまくないと全体の見た目まで台無しにしてしまうので
作り手のセンスが問われます。

いつも悩みますが、今回も悩みに悩みました・・・

最近見た北欧のアンティーク家具のスマートな引手が頭に
残っていてそのイメージで作ろうと思っていましたが、

繊細でありながら持ち易い幅や厚みは?

色は黒檀のような濃いものか?サクラのような茶系か?
これはツマミの大きさによっても変わってくるように思います。

それと、引出しは3つあるので、あまり作り難い形は困ります。

悩んだ末がこれです。(上側)

IMG_0979.JPG

最初は黒檀にしようと思ったのですが、ツマミの幅が
引出しの幅ぐらい大きいとちょっと主張し過ぎのような
気がしました。

それで下の小さいもので黒檀にしようとかとも考えましたが
可愛らしくなってしまいそうで却下。

結局、上側のサクラで細長いものに決定しました。

加工は昇降盤とトリマーでやります。
これはツマミの裏面の形状をトリマーで加工したものです。
左端の突起が引出しの前板に埋まります。
ツマミの厚みが薄くてビス止めは難しいのでこうしました。

IMG_0951.JPG

この後、さらにトリマーで端に向かって緩やかな曲線のテーパーにして、
サンドペーパーで仕上げていきます。

一応、自分としては納得のいくものはできたのですが、
曲線のテンプレートを作ったりして、またまた、えらく時間が
かかってしまいました・・・

続きます。
次で完成です。














posted by カビイ at 00:28 | TrackBack(0) | 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月08日

アクセサリボックス2の製作3


天板の接着ができたので、ヒンジを取り付けるための
加工を行います。

出来上がるとこのようになります。

DSC_0408.JPG

これはクウォドラントヒンジというものです。

オフコーポレーションが通販していて、
HPに以下のような解説があります。

『クウォドラントヒンジは、開いたふたを垂直に立てることができるおしゃれなヒンジです。
今回作ろうとしているオルゴールボックスにピッタリ。
ですが、ヒンジのウィングを90°に固定するサポートアームと呼ばれる部分は箱の胴やふたの
側面に収納できるよう加工しなければなりません。またヒンジのウィング自体も箱の胴とふたの
重なり合う部分に浅く彫りこんで固定しなければならず、細かな加工が必要になります。
箱の寸法にも制限があり、特に高さは使用するヒンジのサポートアームを収納できる寸法に
しなければなりません。』

この記事では本体側の加工について書きます。

まず、ネジの下穴をドリルで掘り、その後、
ヒンジを埋め込む溝をトリマーで掘ります。

IMG_0959_NEW.jpg

固いカエデと真鍮ネジの組み合わせの場合、
下穴を開けておかないとネジが簡単にねじ切れてしまいます。
そうなると後が厄介です。

通常はボール盤という固定式のドリルで下穴を開けますが、
今回の場合、本体の高さがあるので私の持っている機械では高さが足らないため、
手持ちのドリルで開けなければならず、垂直に穴を開けるのに神経を使います。
大型のボール盤があれば楽なのですが・・・

溝を掘るトリマーも手持ちなので、機械を使った手仕事という感じです。

次にサポートアーム収納する穴を掘ります。
ふた側は8�o、本体側は36�o程度必要です。

まず、ドリルで細かく穴を開けます。

IMG_0960.JPG


次に穴の間を繋げるようにドリルを横に動かして崩していきます。
ドリルの使い方としては邪道ですが・・・

IMG_0961.JPG

これで加工ができたので、一度ヒンジを付けてみてふたの開閉を
確認し、必要な微調整をします。

うまくいったら、一旦外して引出しの作製へ。

次へ続きます。


posted by カビイ at 00:41 | TrackBack(0) | 作製方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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